
今月は劇場鑑賞が2作品、配信では映画を8本、ドラマを2作、ドキュメンタリーを2作鑑賞しました。
配信で見た作品は全体的にイマイチでしたが、劇場で見た作品はいずれも素晴らしかったです。
特に「マイケル」は、普段あまり映画を見ない奥さんも絶賛してましたので、かなり万人受けするおすすめの作品ではないでしょうか。
まあ、実際に大ヒットしてますしね。
「スーパーガール」は、近年のスーパーヒーローものの中では、突出した出来映えだと個人的には思ってます。
ただ、私の感性が一般的に通じるとは思っていないので、積極的におすすめは出来ないんですけど。笑
いつもどおり、具体的なネタバレは避けたつもりですが、内容の想像がつくようなコメントは一部含まれてますので、ご了承ください。
劇場で鑑賞した作品
- マイケル 【★★★★★5】
IMAXレーザーの先行上映で早速見ました。
この作品は、マイケル・ジャクソンの絶頂期までを描いています。
ゆえに、ここが作品評価の分かれ目になりそうですが、私は大正解だったと思います。
マイケルの死については、ゲスなものも含めて検証するようなテレビ番組やドキュメンタリーが定期的に製作されています。
それに反し、意外にも、この映画で描かれるような内容は、かなりのファンでなければ知らないことも多いのではないでしょうか。
私は特にMTVのエピソードに驚きました。
また、のちに死の引き金になったと言われるペプシのCM撮影中の事故ですが、そもそものCMの成立経緯のやるせなさに心が痛みます。
マイケルをスーパースターとしてではなく接したのは、兄弟と母親、そして動物たちだけだったという事実。
先月観た「市民ケーン」よろしく、誰から見てもスーパースターのマイケル・ジャクソンにとっての”幸せ”とは何だったのだろうか、考えさせられました。
私は熱狂的なマイケルファンではありませんが、当時の中学生のほとんどがそうだったように、初めて触れた洋楽アルバムは「スリラー」でしたし、そのPVは、VHSに録画し擦り切れるほど繰り返し見ました。
そんな当時を経験した世代には、夢のように幸せな2時間の映画体験が出来る作品です。
これこそ、大スクリーン大音響で鑑賞すべき作品。
余談ですが、「スリラー」のPVの完コピシーンは感涙ものです。
この世界一有名なPVは、「ブルース・ブラザーズ」で知られるジョン・ランディスが監督してるのですが、ちらっと写るその風貌まで完コピされていたところに、今作の監督アントワン・フークアのこだわりと愛情を感じました。
それにしても、主演のジャファー・ジャクソンなくして、この映画は実現しなかったほどの生き写しぶり。
実は彼、マイケルの実の甥なんですね。それにも驚きです。 - スーパーガール 【★★★★★5】
ジェームズ・ガン監督の2025年版「スーパーマン」のラストに登場した酒浸りのギャルっぽいスーパーガールの描写と、何より今作はジェームズ・ガンがメガホンを取ってないことに不安を感じていました。
ところが、酒浸っていたのには意味がありましたし、今後の展開が大いに期待できる大満足の作品でした。
「バットマン」が映像化されるたびにバットマンことブルース・ウェインの両親殺害のシーンが描かれるのとは対照的に、2025年版「スーパーマン」では、もうみんな知っているでしょと言わんばかりに、余分な説明は省き、すでにスーパーマンが存在していることが当たり前の世界が描かれました。
そのくせに、グリーンランタンやほかのヒーローが共存しているこれまでと違う世界観に戸惑う事になるのですが、、、。
逆に、今作では2025年版で省かれていた故郷クリプトン星の最期などが描かれるのですが、なるほど、”スーパーマン・ユニバース”(←あえてこう呼ぶ)として見れば、お見事な構成だなと思いました。
そして、2025版の時のスーパーマンとは違い、今作では、スーパーガールがどの様な経緯で地球にやって来たのかがしっかり描かれます。
これにより、スーパーガールは影を持つスーパーヒロインとして、100%陽キャであるスーパーマンとは対照的に、魅力的で共感を呼ぶ存在になっているのです。
それを象徴するのがクライマックスのバトルの決着。衝撃です。
また、この映画がスーパーヒーロー作品として何より素晴らしいのは、登場した時の圧倒的な”かっこよさ”と”強さ”です。
ここ近年のスーパーヒーロー作品に失われていた、この王道中の王道を堂々と2回も見せてくれます。
この2回ともに目頭は熱くなり、子供の頃に戻ったような何とも言えない高揚感を感じることが出来るのです。
2027年には、早くも「スーパーマン」の新作が登場するとのこと。
楽しみでしょうがありません。
配信で鑑賞した映画 (初見の作品は太字)
- 電送人間(1960)
【★★2・U-NEXT】
7月にネットフリックスで「ガス人間」の配信がスタートする前に、未見の「変身人間シリーズ」の2作目を復習。
恐らく1958年に公開し、のちに「ザ・フライ」としてリメイクされた「ハエ男の恐怖」に影響を受けたであろう作品。
その点では、前作の”液体人間”ほどの独創性はないものの、物語としてはわかりやすくなってました。
ただ、伝送されどこにでも現れることが出来るものの、主人公はただの人間ですし、こうもうまく犯行を重ねられるものなのか説得力に欠けます。
記者が刑事と常に行動を共にしていたり、あまりにも都合の良い展開の連続は、ツッコミどころ満載です。
恐らく、当時もストーリーはさておき、特撮を楽しむのが目的の作品だったんでしょうね。
肝心の特撮ですが、CGの存在しない当時は伝送人間の表現は斬新だったのでしょうが、さすがに今見るとレトロ感が際立ちますね。
まあ、そんな見方をするのも昔の作品を振り返る楽しみですが。 - キングスマン:ファースト・エージェント(2021)
【★★★3・Disney+】
ロンドンの高級テーラーを装う世界最強の独立スパイ機関の活躍を描いたアクション映画シリーズ。
2015年公開の第1作は、度肝を抜くようなバイオレンスとアクションで大好きな作品です。
ところが、1作目の大ヒットで調子に乗ったのか、2017年公開の続編は、キャストも含め大幅にスケールアップしたものの、一言で言えば”雑”な映画。
第3作となる今作は「キングスマン」誕生に迫る前日譚。
第一次世界大戦を時代背景に、実在した人物や史実を絡めて、前2作とは全く違う作品のようなテイスト。
世界史に興味がある人にとっては、かなり興味深いストーリ展開かもしれませんが、私にはイマイチ響かず、、、。
後半、ようやく「キングスメン」らしいアクションが冴えだすものの、逆に映画全体のバランスとしてはチグハグな印象。
このシリーズのファンって、ばかばかしくハチャメチャなバイオレンスやアクションを望んでいると思うんだけどなぁ、、、。 - ポリスアカデミー2(1985)
【★★★3・U-NEXT】
シリーズの中で一番見たはずなのに、ストーリーを全く覚えていませんでした。
にもかかわらず、今作でしか見たことのないキャストの顔はしっかり覚えていたという不思議。
そんな懐かしさはあったものの、前作(パート1)を見てから10日ほどしか間を空けていなかったことも原因なのか、40年前にあんなに好きな作品だったのに、残念ながら前作ほど笑えなかったですね。
ポリスアカデミーを卒業し配属されてからのお話なので、実社会で相変わらず馬鹿なことばかりやっている面々に少々引いてしまいましたね。
10代の頃は、そんなこと気にもせずゲラゲラ笑えていたんですが。笑
今度は、パート2と同じくらい何度も見たはずのパート4も見直したいのですが、もう少し時間を空けた方が良さそうです。笑 - ガス人間第一号(1960)
【★★★3・U-NEXT】
「変身人間シリーズ」1作目の「美女と液体人間」は”核”、2作目の「電送人間」は”戦争”という重いテーマがベースにあったのに対し、今作は娯楽に徹していて、オープニングからテンポよく謎の銀行強盗事件が展開します。
ガス人間がその正体を現すのは映画の中盤で、この出し惜しみ感も程よいバランスです。
いわゆる合成で映像表現したガス人間は、今見るとレトロ感は否めませんが、実際に煙でガスを表現した特撮は、CGには到達できない何とも言えないリアリティがあります。
7月に配信スタートするネットフリックスの「ガス人間」は、今作をどうリブートしているのか、期待が高まります。 - スーパーマン(2025)
【★★★★4・U-NEXT】
「スーパーガール」(2026)鑑賞前の復習として1年ぶりに鑑賞。
たった1年前なのに結構覚えていなくて落ち込みました、、、、。笑
私は、マーベルよりDCの方が断然好きなので、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019)までの盛り上がりをずっとうらやましく思ってました。
いまさら「ジャスティスリーグ」が盛り上がることはないでしょうけど、ジェームズ・ガンの力によって「スーパーマン」シリーズは相当盛り上がってくれるのではないかと期待が膨らみます。
スーパーマンは王道中の王道のスーパーヒーローだからこそ、ジェームズ・ガンのような軽いノリや笑いが必要なのかもしれません。
「バットマン」のような陰キャはクリストファー・ノーランが真正面から取り組むことで大成功をおさめましたが、「スーパーマン」のような陽キャは、ジェームズ・ガンのように斜め上からすこしふざけながら取り組むのが合ってるんだなと改めて思いました。 - ベスト・キッド:レジェンズ(2025)
【★★2・Amazon Prime】
映画が始まるや否やミヤギさん(ノリユキ・“パット”・モリタ)が登場し、「ベスト・キッド」(1984)ファンとしてはいきなりテンションMAX状態。
そして、ミヤギさんからは、ハン家(ジャッキー・チェン)とミヤギ道カラテの関係が語られます。
なるほど、ジャッキー・チェン主演の2010年版は単なるリメイクではなかったと理由付をすることで、1984年版主演のラルフ・マッチオとの共演が実現した訳だ。
かなり強引な設定ではあるものの、そんな細かいことを気にするようなシリーズではないので見進めると、期待を裏切らないいつも通りのフォーマットでストーリーは進みます。
主人公は母子家庭で、知らない街に引っ越し、そこでガールフレンドが出来るが、その元彼がやたらカラテが強く嫌なやつで、、、、。
今回はそれに加えて、兄の死やガールフレンドの父親の話も加わって、、、、。
ここまでは、ツッコミどころ満載ですが、これぞベスト・キッドな展開。
ところが、ラストでどんな爽快感が待ち受けているかと期待したにも関わらず、肝心のカラテ大会の描写が全くもってお粗末。
私がおじさんだからゲーム的な演出についていけない訳ではなく、きっと若い世代にも響かないはず。
というか、私のようなおじさんに響かせてこその作品のはずだし、もうガッカリ。
ジャッキーとラルフ・マッチオは、ただ老けただけにしか見えないし、、、。
シリーズとしては夢のような共演なんだから、もっとお祭りの様に盛り上げて欲しかった。
せめて、ラストで「You're the Best」を流してくれれば、往年のファンは満足できたはずなのに、、、。笑 - マッドマックス:フュリオサ(2024)
【★★★★4・U-NEXT】
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)で強烈な印象を残した片腕の女戦士フュリオサを主人公にした前日譚。
故郷”緑の地”から連れ去られた少女フュリオサは、母親の仇ディメンタスに実り豊かな”緑の地”を知る者として捕らわれる。
やがて、ディメンタスはイモータン・ジョー(前作の悪役)と対立し、、、。
最初、この物語がどこに向かって進んでいるのか分からず戸惑いました。
”緑の地”を突き止める話なのか、ディメンタスVSイモータン・ジョーの話なのか、、、。
答えは至極単純で、フュリオサの復讐であり誕生の物語。
だって、タイトルがフュリオサですから、よく考えれば当たり前ですね。
最初は被害者だったフュリオサが、成長とともに自らの意思と力でたくましく突き進む姿がとにかくかっこ良い。
そのかっこよさと迫力に見入ってしまい、途中、この作品が前日譚でありサイドストーリであることを忘れるほどでしたが、ラストでしっかり「マッドマックス 怒りのデス・ロード」につなげてくれます。
エンドクレジットで前作の印象的なシーンが挿入されるのは何とも効果的です。
大画面大音響の映画館で見逃してしまったことを後悔しました。 - 光州5・18(2007)
【★★★★4・Amazon Prime】
2月に「タクシー運転手 約束は海を越えて(2017)」を見てから、韓国旅行が好きなら歴史を知らなきゃと思い、ソウルの春(1979/10~1980/5)前後を描いた映画をよく見ています。
この映画は2007年の作品なので、「タクシー運転手~」よりも10年前の作品。今から20年近く前の作品です。
光州事件は、1980年5月18日から27日にかけて、民主化を求める光州市民を軍が武力弾圧した事件です。
「タクシー運転手~」では、ソウルからやってきたタクシー運転手と外国人記者の目を通じて、5月20日21日の2日間が描かれています。
21日の道庁前の大虐殺の描写は衝撃的ですが、この映画には二人の友情という救いが用意されていました。
一方、今作の主人公は、光州に住むタクシー運転手の兄と高校生の弟、兄が恋い慕う看護婦。
市井の人々の目線で10日間の全てが語られます。
ひょっとしたら、最初は光州市の一部で民主化運動が起こっていることなど、多くの一般市民は知らなかったに違いありません。
そんな日常があっという間に崩れ去り、気付いたら軍の弾圧の対象に自分がなっていく恐怖はいかほどだったでしょうか。
「本作は実話の映画化です」と最初に宣言します。
きっと、登場する人物は映画オリジナルです。
でも、主人公たちと同じような思いや体験をした市民が数えきれないほどいたに違いありません。
この映画は徹底的に冷酷にこの事件を描いていますので救いはありません。
そこにあるのは10日間にわたって繰り広げられた悲惨な事件の事実です。
ラストシーンは1枚の集合写真で締めくくられます。
この事件が無かったら訪れていたであろう、幸せな未来の1枚です。
そして、この写真の中のシネ(看護婦)の目が忘れられません。
この目に制作陣の思いが集約しているような気がします。
ドラマシリーズ
- 窓際のスパイ シーズン2(2023)
【★★★★★5・Apple TV+】
ゲイリー・オールドマン演じるラムが指揮するステラハウスという窓際の部署に追いやられたMI5部員の活躍を描くシリーズ。
シーズン1は、誘拐事件が題材だったこともあり、限られた空間で展開する圧迫感と緊張感でハラハラさせられっぱなしでした。
シーズン2は、ベルリンの壁崩壊の頃のKGBとのいざこざにまつわる話で、先の読めない展開にぐいぐい引き込まれます。
途中、展開が甘くないか?と思う場面もあるのですが、それも全て計算ずくで、ラストに向けて見事に全ての物事が集約されていきます。
また、何気にシーズン1からつながっている謎や世界観も混ぜ込み、お見事としか言いようのない展開です。
各シリーズが、1時間弱の6つのエピソードで構成されているもの非常に見やすく、ゲイリー・オールドマンのファンとしては、完全にお気に入りのシリーズになりました。 - 地獄に堕ちるわよ(2026)
【★★★3・NETFLIX】
ものすごく評判の良い本作ですが、正直私には刺さりませんでした。
細木和子という人間に何の興味もないからかもしれません。
そして、本作を見た後も、この人物に魅力を感じることはありませんでした。
驚くほど凄い経験をした人だというのは伝わりますし、各エピソードは見ごたえある作りになってます。60年代70年代のエピソードが多いですが、その時代をこれほどまでに映像化しているのも凄いです。
でも、私の眼には、すべてがゲスな物事にしか映らないんですよね。
推測ですが、制作陣に、そもそも細木和子に対するリスペクトがないんだろうなと。だからこそ、心に響くものが無いんだと思います。
80年代から90年代を描いた「全裸監督」や「極悪女王」は、その時代を生きた者として懐かしさや共感もありドハマりしたのですが、自分が経験した時代でないこともハマらなかった要因かもしれません。
でも、私がこの作品で一番印象に残っているのは、60年代の大箱のキャバレーのシーン。
入社直後に、先輩に”白いバラ”というキャバレーに連れて行ってもらったことを思い出しました。
私が就職した1990年代半ばの銀座には、この作品で描かれた60年代の景色はかなり残っていたんですよね。笑
ドキュメンタリー
- 世界の“バズる”情報局(2018)
【★★★3・NETFLIX・7エピソード】
予告を目にした時は、世界中のばかばかしい情報を切り取ったライトなドキュメンタリーだと思っていたのですが、おふざけ度はほぼゼロで、重めのエピソードも多く、期待したテイストではありませんでした。
2018年に制作されていますので、題材が最新情報とは言い難いですが、”インターセックス”や”薬物を安全に使用できる施設”など、知らないテーマは興味深かったです。
1エピソード15分程度というのも見やすいです。
私は、webニュースをあまり見ないので知らなかったのですが、今作をプロデュースしたBuzzFeedは世界的にかなり有名なニュースサイトだそうです。
各エピソードがBuzzFeedの記者によってレポートされていますので、サイトをご存知の方は違った楽しみ方ができるかもしれません。 - とんでもカオス! 気球少年(2025)
【★★★3・NETFLIX・52分】
発明好きの父親が作った空飛ぶ円盤が、実験中にロープがほどけて飛んで行ってしまうのですが、6歳の息子が知らぬ間に乗りこんでしまった可能性が。
瞬く間に、CNNやABCまでもがライブ中継し、全米を巻き込こんだ大騒動は、意外な展開に、、、。
2009年の出来事ですが、日本で話題になった記憶もなく、どうなるんだろうと見進めましたが、まあ、”だろうな”という展開。
もちろんドキュメンタリーですので、それがリアルなんですけどね。
ただ、当事者の主張は食い違い、実のところがハッキリしないまま終わるので、少しモヤモヤした感じになってしまいます。
それにしても、日本でもこんな騒動があったら、当分の間ワイドショーはこの事件一色になるんでしょうね。
2026年5月に鑑賞した作品はこちら ↓
2026年4月に鑑賞した作品はこちら ↓
2026年3月に鑑賞した作品はこちら ↓
2026年2月に鑑賞した作品はこちら ↓
2026年1月に鑑賞した作品はこちら ↓