FIREというより単なる早期退職ですが、、、

~ 出世話よりも自由な時間を選んだオッサンの投資記録と独り言 ~

2026年2月に鑑賞した作品

年初に2025年に観た映画をブログにまとめてから、突如再熱した映画愛。
そんなに長続きしないかと思いきや、今のところさらに上昇中です。

2月は、劇場で鑑賞した映画は1本、しかもリバイバルだけですが、配信では9本も見ました。休日の午後にビール片手に映画を見るのが習慣化してきました。笑

ただ、映画は本来映画館で見るべきものだと思っているので、魅力的な作品が全く公開されない現状は、寂しい限りです。
50代のおじさんをターゲットにした作品なんて作られないんですかね。

ドラマも3作、ドキュメンタリーも5作見ました。
どれだけ時間を持て余してるのか。笑

鑑賞後はすぐに感想を書き溜めるようにしているのですが、それ故か、感想が長めになりがちです。

まあ、気になった作品だけでも読んでいただければ嬉しく思います。

なお、具体的なネタバレは避けたつもりですが、内容の想像がつくようなコメントは一部含まれてますので、ご了承ください。

 

劇場で鑑賞した作品

 

  • 2001年宇宙の旅 【★★★★★5】

    マイベストワンながらこれまで大スクリーンで鑑賞することがなかったのですが、ようやく見ることが叶いました。
    「午前十時の映画祭」さまさまです。
    劇場という特別な空間で、大スクリーンと大音響で鑑賞したことで、新たな発見や解釈がたくさんありました。
    私は、冒頭のシークエンスが特に好きです。
    人類の祖である猿人が、ある日、明らかに自然界に存在しない黒い石柱(モノリス)に遭遇します。
    その後、この猿人は、骨を道具(武器)にすることを覚え、敵対する集団を撃退し、その骨を宙に放り投げると、その骨は宇宙船にオーバーラップし、ようやく物語は始まります。
    道具の発明が、その後永遠に続く、人類の争いと文明の進歩につながって見えるこのシーンだけでも、この映画は傑作になりえていると思います。
    最初のセリフが登場するのは、実に上映開始から25分ほど経過したタイミングです。
    これに象徴されるように、一切の説明的なセリフは排除されています。
    オーケストラがその場で演奏しているかのようなクラシック音楽や合唱曲は使用されていますが、演出意図を伝えるようなBGMはありません。
    作品の解釈は完全に観客にゆだねられています。
    上映時間2時間半ほどの映画ですが、ストーリーを伝えるだけなら30分もあれば十分な内容かもしれません。
    しかし、1つ1つのシーンを時間をかけ丁寧に映像表現することで、この空想世界があたかも現実に存在しているかのようなリアリティを持たせることに成功しています。
    だからこそ、観客は想像力を膨らませ、それぞれの世界観や解釈を構築します。
    様々な解釈がある(=結末が良くわからない)からこそ、半世紀以上の時を超えてもなお評価され続けているのだと思います。
    私が初めて見たのは1990年代に入ってからでしたので、公開からすでに四半世紀経過していました。
    すでにスターウォーズは存在し、様々なSF作品を目にしていましたが、自分が生まれるよりも前に、それまで見たことのないクオリティと映像表現の作品が存在していたことに度肝を抜かれました。
    今回劇場で今作品を体験することで、なぜか「アバター」に思いをはせました。
    ジェームズキャメロンが「アバター」シリーズでやっているのは、キューブリックと同じアプローチだったんだと。
    「アバター」シリーズは3時間を超える上映時間ですが、100分くらいにまとめられる話じゃないかと常々思っていました。
    ですが、キャメロンも、一見、本筋とは関係ないと思える生物や惑星の描写などに時間を費やすことで、架空の世界にリアリティを持たせていたんだなと。
    ちなみに、劇場で鑑賞した今回も、私には結末がよく分かりませんでした。笑
    今作品はU-NEXTなどの配信プラットフォームで見られますので、未見の方は、是非、この映画が1968年に公開されたという事を念頭に、オープニングからの25分だけでも見ていただければと思います。

配信で鑑賞した映画 (初見の作品は太字)

 

  • タクシー運転手 約束は海を越えて(2017)
    【★★★★★5・NETFLIX】

    これまで韓国に5度旅行で訪れていますが、お隣の国の歴史をほとんど知りません。
    今の韓国がどのような歴史を経て存在しているのかを知るべく、映画の力を借りて勉強しようと思い、評価の高い今作品を鑑賞しました。
    ストーリ自体は、事実に基づいてはいるものの完全なフィクションです。
    ですが、史実として実在している光州事件のあり様に、ただただ衝撃を受けました。
    そして自分のあまりの無知さを恥じました。
    1980年の事件ですから、私は小学生です。残念ながら、何の記憶も残っていません。その時の日本ではどのように報道されていたのでしょうか。
    物語のクライマックスには、タクシー運転手の派手なカーチェイスシーンがあります。
    さすがに、フィクションでもやり過ぎだろうと思って見ていたのですが、調べると、もちろんそんなカーチェースは存在しないものの、光州事件では、語り継がれているタクシー運転手たちの活躍がいくつもあるようです。
    韓国エンタメの凄さと制作陣の志の高さには、ただただ感服します。
    光州事件に関連する映画はまだまだあります。今作は、タクシー運転手と外国人記者という第三者の視点で事件を描いていましたが、事件の核心部分に焦点を当てた映画も是非見てみたいですね。
    そして、いずれ、今の光州を訪れたいと思いました。


  • ミュンヘン(2005)
    【★★★3・U-NEXT】

    先月、「スパイ・オペレーション: 諜報工作の舞台裏」(2023)を見て衝撃を受けました。
    今作は、20年前のスピルバーグ監督作品。
    公開時には、ミュンヘンオリンピック事件からは30年以上経過していました。
    この映画には「復讐を繰り返しても平和は来ない」という強いメッセージが込められています。
    今作品は、公開当時、イスラエルから「事実を捻じ曲げている」とか「反イスラエル的」と強く非難されたようですが、それでも、私の眼には、スピルバーグのルーツであるユダヤ人側の視点で語られているようにしか思えませんでした。
    公開当時に今作品を見ていたらどう感じたのだろう。
    ひょっとしたら、世界情勢に無知だった私は、モサドである主人公を応援していたかもしれません。
    ちなみに、今作品で2番目にクレジットされている俳優は、ダニエル・クレイグ。
    何者でもない諜報員を演じた彼が、その後、スーパー諜報員ジェームズ・ボンドを演じているのも一興です。


  • クリード 炎の宿敵(2018)
    【★★★★4・U-NEXT】

    「ロッキー4/炎の友情」は、中学生の時に劇場で見て大興奮した大好きな映画ですが、冷静に見直してみると、かなりのトンデモ映画です。
    そんなこともあり、ロッキーの弟子とドラゴの息子が対決する今作に一抹の不安を感じ、公開時に劇場に足を運ぶことはありませんでした。
    「ロッキー4」での死闘から30年以上の時が経過し、かつてソ連に利用され国の英雄に祭り上げられていたドラゴは、息子とウクライナで貧しい生活を過ごしています。
    この映画が公開されたのは2018年、その後、現実世界で起こったことを考えれば、ロッキーに敗れて以降のドラゴのおかれていた境遇が想像できます。
    主人公クリードも、英雄アポロの私生児として孤児院で過ごした辛い過去を持っていますが、その後はアポロ夫人に裕福な環境で育てられていることを考えると、私の目には甘っちょろく、いけ好かない奴に映ります。
    主人公クリードより、ひそかにドラゴ親子を応援している自分がいたりしました。
    ですので、世界チャンピオンをほぼ手中にしていたドラゴJr.が、感情を抑えることができず犯してしまった愚行に同情すら覚え、ステレオタイプなヒール役には見えませんでした。
    映画やドラマに限らず、現実世界においても片側だけに焦点を当て、ヒーローVS悪者、善VS悪のように語られることが多いです。
    スポーツなのですから、悪など存在しないはず。それぞれに努力があり事情もあり人生背景があります。
    この作品は、映画としてのカタルシスを保ちながら、決してクリードだけをヒーロー扱いせず、うまいバランスで描いているなと感じました。
    試合の見事な決着のつけ方には、思わずうなるほどでした。
    途中、結構な中だるみはありますが、意外にも良作です。


  • コーラスライン(1985)
    【★★★★★5・U-NEXT】

    U-NEXTの新規入荷作品に「コーラスライン」を発見!!
    長らくソフト化されていなかったはず。
    ましてや配信されていなかったはず。
    公開当時、劇場に足を運ぶことはありませんでしたが、レンタルビデオをダビングして、好きなシーンだけ何度も何度も繰り返し見ました。
    オープニングの「I Hope Get It」、劇中の「Surprise Surprise」、ラストの「One」は100回以上は見ているに違いありません。
    この映画は当時のお正月映画として日本では大々的に宣伝されヒットしたものの、本国アメリカでは大コケした作品。
    当時中学生の私も変な映画だなとは思いながらも、音楽とダンスに完全に魅了されました。
    私の手元にあるのは、25年前に発売された片面1層のDVD。
    ということは、作品を見るのは20数年ぶりのはず。
    ここのところ、見たはずのシーンはおろかストーリーまで忘れている映画ばかりなのに、この作品に関しては、すべてのシーンをはっきり覚えていました。
    しかも、「変な映画」ではなく「映画としてしっかりしている」と作品の印象まで変わりました。
    私が映画好きになった原点の1つの作品。
    サブスクで見られることが判明したので、視聴回数はまだまだこれから伸びそうです。


  • ジョン・ウィック:チャプター2(2017)
    【★★★★4・NETFLIX】

    気付けばシリーズ4作も製作されているんですね。
    1の結末がどうなっていたのか記憶もおぼろげでしたが、無問題。
    バイオレンス描写が多いので、「気楽に」という言葉は適切ではないかもしれませんが、頭を空っぽにして楽しめるアクション映画。
    今回も最初から最後までスピード感満載のアクションシーンの連続でした。
    これまでさんざんアクション映画を見てきましたが、特に群衆の中でのガンファイトシーンは新鮮でしたね。
    このシリーズ、なんだかよくわからない世界観で、ストーリーなんてどうでもよいと思っていたのですが、このラストを見せられると、3作目ではどんな展開が用意されているのだろうとストーリー展開に期待している自分がいました。笑


  • ウィキッド ふたりの魔女(2024)
    【★1・Amazon Prime】

    とにかく長い。161分も上映時間があるのに、全然話が進まない。
    それもそのはず、原題は「Wicked: Part I」。
    最初から2部作構成だったんですね。
    だから、翌年にすぐ続編が公開されるわけだ。
    今作は”西の悪い魔女(ウィキッド)”誕生までの物語。
    とても評価の高い本作ですが、50代のおじさんが楽しめるような世界観ではありませんでした。
    ストーリーが本格的に展開するのはこれからなので、作品の評価のしようがないというのもありますが、、、。
    「オズの魔法使い」は未見です。
    きっと日本なら「桃太郎」や「かぐや姫」のようにだれでも知っているおとぎ話でしょうから、私の基礎知識があまりにもなかったのが楽しめなかった一番の要因かもしれません。
    3月公開の続編の上映時間は137分。
    長らくステレオタイプ的な悪とされてきたウィキッドがどのように深掘りされるのかは気になるところ。
    137分ならぎりぎり我慢できそうなので、劇場まで足を運んでみようかな。
    大画面と大音響でこそ楽しめる映画だと思うし。


  • ジョン・ウィック:パラベラム(2019)
    【★★★3・NETFLIX】

    完全に2作目の終わりから話がスタートしますので、相変わらず頭を空っぽにして楽しめる映画といえど、今作から見たらなんだかよくわからないかも。
    まあ、そんな人は稀だと思いますが。
    アンジェリカ・ヒューストンやハル・ベリーも登場し、1作目とは明らかに構えが違います。
    ただ、今作は風呂敷を広げすぎた故なのか、さすがによくわからない展開が気になったり、ラストのアクションも中だるみを感じました。
    とはいえ、相変わらず今作でしか見られないアクション満載で、犬が活躍するアクションシーンは秀逸です。
    また、今回は刃物系のアクションが多く、画面を直視できないシーンも多々ありました。何故刃物系はあんなに痛々しく感じるのだろう?私だけなのかな?
    次作(第4作)の上映時間は169分とのこと。
    さすがに躊躇してしまう長さ。お気楽アクション映画は100分ほどが望ましい。


  • オズの魔法使い(1939)
    【★★★★★5・U-NEXT】

    名作の誉れ高いクラシック映画だとしても、人間の顔丸出しの着ぐるみキャラクターのビジュアルに、これまで敬遠してきました。
    いや~、「ウィキッド」きっかけで鑑賞して本当に良かったです。
    第2次世界大戦より前に、これだけの技法を駆使した作品が存在していたことに驚きました。
    当時、今作品を見た人は、映画の魔法にさぞ驚いたに違いありません。
    扉を開けたら、オズの国がカラーで広がっている世界は秀逸。
    人間の顔丸出しのキャラクターも違和感なく受け入れられる世界観でしたし、何より顔丸出しに意味がありました。
    まもなく公開される「ウィキッド」の後編が楽しみになりました。


  • ジュディ 虹の彼方に(2019)
    【★★★3・U-NEXT】

    「オズの魔法使い」で主人公ドロシーを演じたジュディ・ガーランドの伝記映画。
    睡眠薬の過剰摂取により47年で人生に幕を閉じることになる直前のロンドン公演に焦点が当てられています。
    子役時代からやせ薬として飲まされていた薬物依存に始まり、度重なる離婚や自殺未遂など、衝撃的な人生が描かれます。
    ハリウッドビジネスの被害者ではあるのだけれど、感情移入できるかといえば難しく、残酷に物語は進みます。
    きっと映画用にかなりアレンジされているとは思いますが、感動的なラストシーンに少し救われます。

ドラマシリーズ

 

  • マンダロリアン シーズン2(2020)
    【★★★★★5・Disney+】

    シーズン1の最後で、この物語の目的が、ベビーヨーダを仲間の元に送り届けることだと判りました。
    シーズン2では、1話完結で様々な敵と対決することに主眼が置かれていて、なかなかその目的に向かって話が進みません。
    それは、仮面ライダーであり、ウルトラマンであり、日本の特撮ヒーローもののフォーマットを彷彿させます。
    映画に負けないクオリティですから飽きることはないのですが、少し物足りなさを感じながら見続けました。
    シーズン2は、どうやらベビーヨーダの名前が「グローグー」であり、その後ミニシリーズが制作される「ボバ・フェット」と「アソーカ」の顔見世が目的なだけかと思っていたのですが、、、
    ラストに衝撃を受けました!!
    実に素晴らしい。
    逆に、この後どうシーズン3で話を膨らませられるのか、一抹の不安を感じますが、今年映画が公開されるくらいですから、きっと期待して良いのでしょう。
    このままシーズン3を見るべきか、配信順に「ボバ・フェット」を見るべきか、それが悩ましい。


  • ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン5(2025)
    【★★★★★5・NETFLIX】

    配信開始から2か月以上が経過し、ようやく見ました。
    いよいよ最終章。
    シーズン4でいろいろなことが判明したので、正直、最終ゴールに向かって物語が収束していく今回は、これまでのように興奮できるのか不安もありました。
    ところが、これまでのようにさらに風呂敷を広げるような展開はないものの、その分、各キャラクターに焦点が当てられ、その関係性が掘り下げられたり、これまで引っかかっていたことが次々に判明するなど、ファンにはたまらない展開になっています。
    もちろん、80年代の小ネタや雰囲気も健在です。
    今回は、意外なキャラクター達も活躍しますし、だれもが満足できる展開なんじゃないでしょうか。
    ちなみに、私の推しキャラはダスティンなのですが、今回ももちろん良かったです。ナイススピーチ!!
    そして、ラストの締め方は、お見事としか言いようない余韻に包まれます。
    主人公と同じ71年生まれのおじさん(私)としてはたまらないシリーズでした。
    しばらく「ストレンジャー・シングス」ロス状態が続きそうです。
    個人的には、20年後くらいに続編が出来るんじゃないかとひそかに思ってます。
    それまで健康で長生きしなくちゃ。笑


  • ボバ・フェット/The Book of Boba Fett(2021)
    【★★★3・Disney+】

    「マンダロリアン シーズン3」を見始めたのですが話が飛んでいる。
    これは?と思い今作を鑑賞。
    全7エピソードのうちラスト3エピソードは、完全に「マンダロリアン シーズン2」のその後。しかも、重要な展開が描かれています。
    肝心の主役のボバ・フェットはというと、死んだと思われていた「スター・ウォーズ エピソード6/ ジェダイの帰還」のその後から描かれるのですが、取ってつけたような話の印象は否めません。
    ボバ・フェットは、そのビジュアルのカッコよさと”銀河一の賞金稼ぎ”と呼ばれながら大した活躍を見せることもなく、あっけなく無様な死を遂げるというミステリアスな魅力が多くのファンを引き寄せたのではないかと思っています。少なくとも私はそうです。
    なので、楽しめるのですが、リアルに活躍する姿を見せられても、なんだかなぁというのが今作の私の感想です。

ドキュメンタリー

 

  • スライ: スタローンの物語(2023)
    【★★★3・NETFLIX・96分】

    スタローンが自身の半生を語るドキュメンタリー。
    作品が始まると、ほどなくして、製作総指揮としてスタローンの名がクレジットされます。
    そして、彼のインタビューシーンは完全にかっこよく絵作り(演出)されています。
    これはそういう類のドキュメンタリーです。
    ですが、父親との関係性や出産時の医療ミスにより左口が麻痺していることなど、初めて知る事実も多くスタローンが好きな人にとっては興味深いドキュメンタリーになっています。
    子供の頃のヒーローが、ジャッキー・チェンとスタローンだった自分のような50代のおじさんにおすすめです。


  • 2001年神話の軌跡(2001)
    【★★★★4・Amazon Prime・60分】

    「2001年宇宙の旅」を劇場で鑑賞し、興奮冷めやらぬままこのドキュメンタリーを見ました。
    このドキュメンタリー自体が四半世紀前の2001年のものであることにまず驚き、そして、このドキュメンタリーのナレーションをジェームズキャメロンが務めていることにさらに驚きました。
    なぜなら、「2001年宇宙の旅」の感想に書きましたが、「アバター」が「2001年宇宙の旅」と同じアプローチをしていると思ったばかりだったので。
    このドキュメンタリーの中でも、作品のテーマは「人類はどこから来たのか」だと改めて語られています。
    それはわかっているのですが、いまだにラストの意味が良くわかりません。笑
    アーサー・C・クラークをはじめ、実際に映画に携わった人たちのインタビューが聞ける実に貴重なドキュメンタリーです。
    ずっと、どうやって撮影したんだろうと思っていた冒頭の無重力状態で浮かぶペンのシーンが、合成ではなかったことに驚きました。
    これだから映画は面白い。
    当時のキャストによって、このシーンが再現されているのは必見です。
    それにしても、公開から半世紀以上、このドキュメンタリーから四半世紀の時をが経過し、この映画の重要なキャラクターHAL【AI】が、今ようやく一般化していることが一番の驚きかもしれません。


  • ジェフリー・エプスタイン: 権力と背徳の億万長者(2020)
    【★★★★★5・NETFLIX・4エピソード】

    無知な私は、エプスタインは、セレブ向けの売春ビジネスで巨万の富を得た人物かと思ってましたが、全く違いました。
    かなり透明性の怪しい投資活動で巨万の富を得た富豪が、その異常な性的欲求を満たすために卑劣な行為(犯罪)を繰り返していたという事を知り、驚きと怒りが抑えられませんでした。
    このドキュメンタリーには、クリントンやトランプと一緒に写った写真は数多く登場しますが、実際に性犯罪に関与したように扱われているのは、アンドリュー元王子くらいです。英国王室関係者が関与というのも衝撃的ですが。
    密室でのことですから、真実は永遠にわかりません。
    事件からずいぶん時間が経過していることもありますし、女性たちの証言がどこまで正確かもわかりません。
    ですが、これだけの被害者が声を上げているのですから、エプスタインが犯罪者であることは覆すことのできない事実です。
    でも、最初に訴えられた時には、彼はお金と権力に物を言わせ、非常に軽い処罰で逃れています。
    このドキュメンタリーは、冒頭で「視聴者に不快を与える可能性があります」とあるように、見るのがつらく、不快なドキュメンタリーです。
    ですが、最終エピソードでの、あきらめずに戦い続けた被害者たちやあらためてこの犯罪を問いただした司法関係者の姿に救われます。
    ですが、現実は厳しく、エプスタインの自殺が疑われる証拠を提示してこのドキュメンタリーは終わります。
    現実世界に存在する闇は想像以上に深く、金と権力があれば何でもできるのかもしれません、、、。
    金と権力を持ち合わせた人物を大統領に選ぶ米国という国自体も、私には恐ろしく感じます。


  • ギレーヌ・マックスウェル: 権力と背徳の陰で(2022)
    【★★★3・NETFLIX・101分】

    エプスタインのドキュメンタリーを見終わったらこの作品がおすすめに登場しました。
    被害者女性を安心させる役割を果たしたとも言える共犯者の女性たちは罪に問われないのか気になっていたところだったので、NETFLIXのおすすめ機能は凄いですね。
    前作がエプスタインの犯罪の詳細とそれに立ち向かう被害者たちの姿を描いていたのに対し、今作は、エプスタインの元恋人ギレーヌの裁判を軸に彼女の生い立ちやエプスタインとの関係性が掘り下げられます。
    正直、彼女の生い立ちを知ったところで同情も出来ないし、彼女が懲役刑に服していることだけわかれば十分なので、ドキュメンタリーとしての意味合いを感じなかったのですが、前作が配信されたのは2020年5月、今作の配信は2022年11月で2年半の歳月が経っています。
    前作では、エプスタインの自殺により正義の行使が不可能になったことに落胆する被害者たちがラストに描かれていました。
    今作では、ギレーヌに正義の裁きが下されたことで救われた犠牲者たちがラストに描かれます。
    そういう意味では、2作で完結するドキュメンタリーかもしれません。
    ちなみに、この2作の間に、被害者補償基金による巨額の賠償金が被害者に支払われました。
    そのことに対する心ない誹謗中傷もあったでしょう、またそれを最後に気持ちのけじめをつけた被害者もいるでしょう。
    今作で登場する被害者は限られています。
    前作では登場していたはずの被害者が、裁判で仮名を使用したり、インタビューでは顔出しをしなかったのにも、時間の経過とドキュメンタリーとしてのリアリティを感じました。
    ちょうど今作鑑賞直前に、アンドリュー元王子の逮捕報道がありました。
    そもそも事件からは20年以上も経過しているのに、進展しているだけ良しとすべきなのか。全容が明らかになることはあるのだろうか。


  • ストレンジャー・シングス 未知の世界 5 ~”最後の冒険”の舞台裏~(2026)
    【★★★★★5・NETFLIX・122分】

    てっきり、キャストの素顔中心の薄っぺらいファンサービスのメイキングだと思っていました。
    ところが、脚本が未完成なままクラインインとなったスタッフ側に焦点が当てられています。
    個人的には、5人の脚本家による本打ちの様子が興味深かったです。
    あの見事なラストは、あらゆる視点で語りつくされたうえで生み出されたんだというのが伝わってきました。
    そして、最終話の読み合わせをした際のキャストの反応や様子には感動必死です。
    クランクアップの様子も捉えていますが、最終シーンの撮影です。
    順撮りにこだわっているところにも、スタッフの愛を感じます。
    全42エピソード45時間超を完走したファンには大満足のメイキングではないでしょうか。


2026年1月に鑑賞した作品はこちら ↓

takafire.com

2025年に映画館で観た映画はこちら ↓

takafire.com