オーストラリアに実際行ってみて驚いたこと
~オーストラリアの常識!?~ その⑤
オーストラリア旅行には、コンセントの変換アダプタが必須です。
うっかり用意し忘れたので、現地の家電チェーン店に向かいました。
が、自動扉が開かない!?
後ろに下がったり、センサーに手をかざしても、うんともすんとも言わず、、、。
すると、通りがかったお姉さんが一言。
「もう営業終了だよ。」
時計を見ると18時05分。
入り口には「18時閉店」の表示。
その日の日没は20時30分ごろで、まだまだ外は明るく、「チェーン店なら20時までは営業しているもの」という自分勝手な常識が染みついている私は、なんだか不思議な感覚になりました。
「日本の常識は、非常識なのではないか?」
私が子供の頃(昭和の時代)、コンビニなんてものはなく、正月は店はどこも休みで、街は静かでした。
近所の文具店や駄菓子屋、八百屋も17時頃には店じまいをしていましたので、
学校で使う文房具を買い忘れた時には、大騒ぎしたものです。
それがいつの頃からか、「営業時間を長くする=利益につながる」という営利目的のもと、日本は突き進んできたように思います。
そして、それが近年問題視されている働き方問題の一因になっている気がします。
また、営業時間が長くなり、客側は都合の良い時間に行動できるようになったことで、「お店は客の都合に合わせて当然」、という変なカスタマーファースト意識が浸透してしまった気がします。
「お客様は神様です」という、あまりにも有名なフレーズが、本来の意味を失って一人歩きしてしまい、店員に横柄な態度をとる客が増え、カスハラ問題につながっているのではないでしょうか。
メルボルンでは、営業時間が8時間程度のお店が多い印象を受けました。
これなら複雑なシフトを組む必要もないし、労働者に配慮してそうなっているのかと思うほどです。
カフェの多くは、朝の7時にはオープンしていて、15時過ぎには閉まっていました。
メルボルンセントラルのようなショッピングモールですら週末は21時まで営業しますが、通常は10時~19時までの営業ですし、街中の多くのお店(飲食を除く)は10時~18時くらいの営業時間でした。
ならば、暮らす人々はそれに合わせて生活行動をします。
「お店が開いているから行く」のではなく、「お店が開いている時間に行動する」のです。
現に、メルボルンに暮らす息子は、すっかりこの考えが定着していました。
なんて素敵な習慣なんだろうと思いました。
日本では、都市部でも郊外でも、たいした理由もないのに深夜にドンキやコンビニに集まる人がいます。
モーニングセットとうたいながら9時開店のカフェがあります。
もし、日本にもこの昭和的な習慣が戻れば、おのずと働き方の問題は緩和され、カスハラの意識も薄れ、何かとギスギスしているこの時代を、もっと穏やかな気持ちで過ごせる人が増える気がするのですが、、、。
そう思うのは、あまりにも理想主義的すぎますかね、、、?